有効性
第Ⅱ相用量探索的試験
安全性〈副作用発現状況〉
プラセボ群 (n=36) |
パルモディア | ||||
---|---|---|---|---|---|
0.05mg/日群 (n=37) |
0.1mg/日群 (n=37) |
0.2mg/日群 (n=38) |
0.4mg/日群 (n=39) |
||
副作用※ | 3(8.3) | 2(5.4) | 1(2.7) | 2(5.3) | 2(5.1) |
重篤な副作用 | 0 | 0 | 0 | 0 | 11) |
投与中止に至った副作用 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
例数(%)
※各群において認められた副作用は、プラセボ群で便秘2例 5.6%、血中尿酸異常1例 2.8%、パルモディア0.05mg/日群で肝障害、糖尿病(糖尿病の悪化)各1例 2.7%、パルモディア0.1mg/日群で尿管結石1例 2.7%、パルモディア0.2mg/日群で鼓腸、AST(GOT)増加、ALT(GPT)増加各1例 2.6%、パルモディア0.4mg/日群で動悸、尿管結石各1例 2.6%であった。
1) 尿管結石 1例
パルモディア錠【用法・用量】
通常、成人にはペマフィブラートとして1回0.1mgを1日2回朝夕に経口投与する。
なお、年齢、症状に応じて適宜増減するが、最大用量は1回0.2mgを1日2回までとする。
-
試験デザイン
多施設共同、プラセボ/実薬対照、無作為化、二重盲検、並行群間比較試験
-
対 象
脂質異常症患者[200mg/dL≤空腹時血清TG≤500mg/dL、HDL-C<50mg/dL(男性)、55mg/dL(女性)]
-
方 法
プラセボ、パルモディア0.05mg/日、0.1mg/日、0.2mg/日又は0.4mg/日を1日2回に分けて朝夕食後、微粉化フェノフィブラートカプセル100mg/日(錠剤80mg/日に相当)を1日1回朝食後に12週間経口投与した。
-
評価項目
- [有効性] 主要評価項目:
- 治療期終了時(12週時)の空腹時血清TGの治療期0週からの変化率
- 副次的評価項目:
- 空腹時血清TG150mg/dL未満への到達率(プラセボ群、パルモディア0.2mg/日群、0.4mg/日群の成績を記載した。)、空腹時血清HDL-C、non-HDL-C、RLP-C、small LDL-C、very small LDL-Cの治療期0週からの変化率 他
- [安全性] 主要評価項目:
- 副作用発現率 他
-
解析計画
- 主解析:
- 空腹時血清TG変化率について、用量反応関係を検討する。用量反応関係が認められた場合は副次的解析を行う。
- 副次的解析:
- 本剤各用量群のプラセボ群に対する優越性をDunnett検定で検討する。
- 探索的解析:
- 本剤各用量群と微粉化フェノフィブラートカプセル100mg/日群の有効性を比較する。
興和(株)社内資料:第Ⅱ相用量探索的試験(承認時評価資料)
Ishibashi S. et al. :Atherosclerosis. 2016;249:36-43. 一部改変
本研究は興和(株)により行われた。本論文の著者に興和(株)社員が含まれる。
第Ⅲ相TG高値を示す脂質異常症患者を対象とした長期投与試験
安全性〈副作用発現状況〉
パルモディア0.2mg/日(0.4mg/日に増量29例を含む)群(n=189) | |
---|---|
副作用※ | 60(31.7) |
重篤な副作用 | 11) |
投与中止に至った副作用 | 72) |
例数(%)
※パルモディア投与例全体で3.0%以上に認められた副作用は胆石症10例 5.3%であった。
1) 脳梗塞 1例
2) 胆石症 2例、AST(GOT)増加/ALT(GPT)増加、慢性腎臓病(慢性腎不全の悪化)、薬疹、低比重リポ蛋白(LDL-C)増加/胆石症、糖尿病(糖尿病の悪化) 各1例
[ 第Ⅲ相TG高値を示す脂質異常症患者を対象とした長期投与試験 ]
-
試験デザイン
多施設共同、非盲検試験
-
対 象
脂質異常症患者(150mg/dL≤空腹時血清TG<500mg/dL)
-
方 法
パルモディア0.2mg/日(効果不十分注)の場合、12週以降に0.4mg/日に適宜増量可)を1日2回に分けて朝夕食前又は食後に52週間経口投与した。 注):空腹時血清TGが150mg/dL以上の場合を目安とした。
-
評価項目
- [有効性] 主要評価項目:
- 最終評価時LOCF(治療期52週又は中止時)における空腹時血清TGのベースラインからの変化率
- [安全性] 主要評価項目:
- 副作用発現率 他
-
解析計画
主解析として全例を評価し、サブグループ解析としてパルモディア0.2mg/日継続群の部分集団を検討した。
興和(株)社内資料:第Ⅲ相TG高値を示す脂質異常症患者を対象とした52週長期投与試験(承認時評価資料)
第Ⅲ相2型糖尿病を合併した脂質異常症患者を対象とした長期投与試験
安全性〈副作用発現状況(24週時)〉
プラセボ群 (n=57) |
パルモディア0.2mg/日群 (n=54) |
パルモディア0.4mg/日群 (n=55) |
|
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副作用※ | 7(12.3) | 6(11.1) | 9(16.4) |
重篤な副作用 | 0 | 0 | 0 |
投与中止に至った副作用 | 0 | 0 | 21) |
例数(%)
※3.0%以上に認められた副作用は、プラセボ群で倦怠感2例 3.5%であり、パルモディア0.2mg/日群で糖尿病(糖尿病の悪化)2例 3.7%、パルモディア0.4mg/日群で高ホモシステイン血症2例 3.6%であった。
1)急性腎不全、肝機能異常 各1例
【使用上の注意】(抜粋)
4.副作用
(2)その他の副作用:糖尿病(悪化を含む)
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試験デザイン
多施設共同、プラセボ対照、無作為化、二重盲検、並行群間比較試験
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対 象
2型糖尿病を合併した脂質異常症患者(150mg/dL≤空腹時血清TG≤1000mg/dL、6.2%≤HbA1c(NGSP値)<8.0%)
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方 法
プラセボ→パルモディア0.2mg/日(24週時よりプラセボからパルモディア0.2mg/日に切り替え)、パルモディア0.2mg/日又は0.4mg/日を1日2回に分けて朝夕食前又は食後に52週間経口投与した。また、同意が得られた患者を対象として、治療期24週時及び52週時に食後のTG、RLP-C等を経時的に測定した。食事は、ミールテストC(脂質28.5g、糖質75.0g)で統一した。
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評価項目
- [有効性] 主要評価項目:
- 治療期第1期の最終評価時LOCF(24週時又は中止時)における空腹時血清TGのベースラインからの変化率
- 副次的評価項目:
- 食後TG、RLP-CのAUC0-6.5hのベースラインからの変化率 他
- [安全性] 主要評価項目:
- 治療期第1期における副作用発現率 他
興和(株)社内資料:第相2型糖尿病を合併した脂質異常症患者を対象とした長期投与試験(承認時評価資料)
第Ⅲ相HMG-CoA還元酵素阻害薬で治療中の患者を対象とした長期投与試験
安全性〈副作用発現状況〉
プラセボ群 (n=108) |
パルモディア0.2mg/日群 (n=150) |
パルモディア0.2(0.4)mg/日群♯ (n=165) |
|
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副作用※ | 17(15.7) | 29(19.3) | 32(19.4) |
重篤な副作用 | 11) | 12) | 13) |
投与中止に至った副作用 | 24) | 55) | 76) |
例数(%)
※各群において2例以上に認められた副作用は、プラセボ群で便秘、発疹各2例 1.9%、パルモディア0.2mg/日群で胆石症、糖尿病(糖尿病の悪化)各3例 2.0%、浮動性めまい、湿疹、高血圧各2例 1.3%、 パルモディア0.2(0.4)mg/日群で糖尿病(糖尿病の悪化)8例 4.8%、血清フェリチン増加3例 1.8%、血中CK(CPK)増加、血中甲状腺刺激ホルモン増加各2例 1.2%であった。
1)塞栓性脳卒中 1例 2)腹壁血腫 1例 3)糖尿病(糖尿病の悪化) 1例 4)塞栓性脳卒中、発疹 各1例 5)腹壁血腫、浮動性めまい、倦怠感、胆石症、湿疹 各1例 6)糖尿病(糖尿病の悪化)、発疹、蕁麻疹(蕁麻疹の悪化)、倦怠感、血中CK(CPK)増加/ 血中ミオグロビン増加、慢性気管支炎、血中フィブリノゲン減少 各1例
【使用上の注意】(抜粋)
1.慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)
(4) HMG-CoA還元酵素阻害薬(プラバスタチンナトリウム、シンバスタチン、フルバスタチンナトリウム等)を投与中の患者
2.重要な基本的注意
(6) 腎機能に関する臨床検査値に異常が認められる患者に、本剤とHMG-CoA還元酵素阻害薬を併用する場合には、治療上やむを得ないと判断される場合にのみ併用すること。 急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれやすい。やむを得ず併用する場合には、本剤を少量から投与開始するとともに、定期的に腎機能検査等を実施し、 自覚症状(筋肉痛、脱力感)の発現、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇並びに血清クレアチニン上昇等の腎機能の悪化を認めた場合は直ちに投与を中止すること。
3.相互作用
(2) 併用注意(併用に注意すること) HMG-CoA還元酵素阻害薬(プラバスタチンナトリウム、シンバスタチン、フルバスタチンナトリウム等)
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試験デザイン
多施設共同、プラセボ対照、無作為化、二重盲検、並行群間比較試験
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対 象
HMG-CoA還元酵素阻害薬で治療中の脂質異常症患者(200mg/dL≤空腹時血清TG≤1000mg/dL)。ただし、腎機能障害のある者(血清クレアチニン1.5mg/dL以上)を除外。
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方 法
プラセボ、パルモディア0.2mg/日又は0.2(0.4)mg/日(♯8週時の空腹時血清TG値≥150mg/dLの場合、12週時よりパルモディア0.2mg/日から0.4mg/日に増量)を1日2回に分けて朝夕食前又は食後に24週間経口投与した。
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評価項目
- [有効性] 主要評価項目:
- 治療期終了時LOCF(治療期24週時又は中止時)の空腹時血清TGのベースラインからの変化率
- 副次的評価項目:
- 空腹時血清HDL-Cのベースラインからの変化率 他
- [安全性] 主要評価項目:
- 副作用発現率 他
興和(株)社内資料:第Ⅲ相HMG-CoA還元酵素阻害薬で治療中の患者を対象とした長期投与試験(承認時評価資料)